□□師□である女将さんの接客もか醤油ですが、正田醤油はとりわけ深みとコクが際立つと言います。昔からの縁も深く、輝さんは社長、会長を歴任した故・正田宏二氏を敬愛しているとも。故人による新聞連載『心の譜』のスクラップを大切そうに見せてくれました。「人や会社のあり様が、味に出る。料理もプロダクトも同じです。正田宏二氏は、父の時代から店に足を運んでくださり、飾らないお人柄で、本当に尊敬する経営者です」 味も仕事も、人ありき。〈鮨おばな〉のカウンターに集うゲストもまた、尾花さんを、そう称賛します。予約至難の人気店になった今も、派手なプレゼンテーションや奇をてらった仕事に走らず、まっとうな職人仕事を貫きながら、にぎりで、つまみで、ほかにない個性を輝かせています。店内は、常に清々しく、唎□□酒しこまらず、行き届いて、極上の寿司を味わう時間を特別なものにしているのです。おしき鮨おばな一般的なABC分析とはまったく関係のない「ABC表」という独自の管理表が存在する。料理は一斉スタートで1日2部制をとります。完全予約制(ポケットコンシェルジュにて受付)。●群馬県館林市大手町5-1 ☎0276・72・1604 スタート時間17:30〜、19:30〜(日・祝12:00〜、15:00〜) 月曜休・不定休あり コースは27,500円、33,000円のほか、時価のフルコースも。店内に美しい海の写真を飾る尾花さんは、歴40年のサーファー。北欧の名作椅子に木の折敷と、しつらえも上品で洗練されています。page 09
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