ほど伝統的に研究・開発に力を注いできました。たとえば、1963年には業界に先駆けて塩分を通常よりも大幅カットした〈キッコーショウ・ヘルシー〉を発表しています。当初は病院食向けが主流で正 したが、健康意識の高まりとともに一般家庭にも普及。醤油の消費量が減少傾向にある一方で、減塩醤油の需要は近年横ばい、もしくは若干伸びています。塩の量を減らすだけでは味が物足りないので、カプサイシンを配合する製法で2000年に特許を取得。ヘルシーなだけでなく「おいしい」を追求した減塩醤油と醤油風調味料は、海外市場にも活路を見出せそうです。今日の正田醤油の屋台骨を支えるのが「小袋製品」です。昭和50年代前半にスーパーやコンビニエンスストアが増え、個食化が進む頃に納豆のパックに付けるたれの製造を始め田醤油では約400名の全社員中、研究職が約70名を占める□□□□□プロジェクト ②納豆に添付するたれの製造において、正田醤油は先駆的企業。3〜5 填するmlの液体を小さな袋に充のは難しく、改良を重ねました。簡単には破けず、消費者にとって開けやすい包装フィルムの採用などに技術が注がれています。現在ではスーパーやコンビニで扱うさまざまな麺類のつゆやスープの小袋製品の製造を請け負っています。正田醤油のNB(ナショナルブランド)のたれやつゆ。顧客に合わせたPB(プライベートブランド)も含めると約1,500種の小袋製品を製造。大正期、醤油□を鉄道に積み込むトロッコを本社と館林駅間に延長。今も軌道跡が残る。グループ企業である正田フーズの工場で小袋にたれを充填する作業。page 13会社発展の原動力となった小袋充填のたれとスープ。小袋製品
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