2020年入社式(正田社長より新入社員へ向けて訓示)

トップメッセージ 2020.04.01

正田醤油を代表して、本日入社される皆さまを歓迎申し上げます。

 

足元をきちんと見据えて

新型コロナウイルス感染拡大の話題で世の中が対応に追われております。私たちひとりひとりが、自分の行動と向き合い、どう予防するか、どう行動するか、個々の対策も不可欠だと思っております。アフターコロナ、withコロナの世の中は、恐ろしい不況に陥る要素はありますが、足元をきちんと見据えて、今、自分ができることをやっていかなければならないという風に思っております。

当社は創業が明治6年、今年で満146歳。146年この仕事をやり続けています。歴史を見ると大政奉還で武家社会から天皇制に戻る時代から始まりまして、いくつかの戦争があったり、大地震があったり、色々なことを乗り越えて今日まで来ております。そういう時間の中で脈々とモノづくりを通じて、お客様、世の中に役立つものを造ってきております。当初は日本国内で醤油製造をスタートして、つゆ・たれに展開していきました。近年は、海外輸出、現地生産というような地球規模での仕事になってきているのは、みなさんご存知のことかと思います。

キャリアとチャンス

新入社員の皆さんをなんとか5年で一人前にしたいと考えております。

今年から新しい取り組みとして、新入社員実習に約7か月間の現場研修を加えました。正田醤油はモノをつくって売るのが商売です。モノをつくっている現場を体感していただき、モノづくりはこういうことなんだというのを直接現場で感じていただこうと。まず今年、モノづくり体験から会社生活をスタートしていただこうと考えております。後々に、非常に有効な経験になるのと思っております。

当社の社員数は約420人で6割が40歳以上です。次の世代を育てていくのが会社としての大きな経営課題の一つになっております。少し若くても重要な職責を担わなければいけない局面が今後出てくると思います。是非、それは重荷と感じずに、チャンスを若いうちから得ることができると思って取り組んでいただきたいと思います。

 

ミッション

当社のミッションは、“お客様一人一人のおいしいのために挑戦をする”ということであります。

安全で安心な食品をお客様にお届けすること、お客様の信頼に応えることであり、それがモノづくりの原点であり、我々が社会から必要とされるポイントです。製品に何か不具合があってはいけないですし、いいものをきっちりお届けするという事が当社のモノづくりの原点になります。

 

時代は令和になりましてSociety5.0という表現が数年前、政府より発表されました。世の中の環境が技術革新によって大きく変わってきます。そういう新しいことを敏感に受け入れられるのが若い方の強みと思います。新しいことへの好奇心をもって取り組んでいく役割も担っていただきたいと皆さんに期待するところは大きいわけであります。

学生から社会人になるということは大変な変化だと思います。そう急に切り替えるのは難しいと思いますけれども、自分をなんとかしなきゃというように、慌てることでもなく、自然に流れに沿って変化するポイントだと思います。その中で、甘えみたいなものは段々と許されなくなり、人とのコミュニケーションや組織の中での振る舞いなど先輩たちから指導があります。真摯に受け止めて改善する。そういう教育の場として組織があり、それが当社の強みとしての組織力が上がっていきます。是非、いろんな指導に対してちゃんと真摯に聞いていただきたいと思います。

与えられた仕事を確実にこなすということ、いろいろな世の中の変化に合わせて仕事のやり方を変えていくこと、そういうことで組織全体が上向いて、いい会社になっていくと思っております。

思う存分、いろんなことにチャレンジしていただきたいと思います。皆さんのご活躍を期待して、私の挨拶といたします。頑張ってください。

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