ニュースリリース
2021年入社式（正田社長より新入社員へ向けて訓示）
正田醤油を代表して本日入社される皆様を心より歓迎いたします。
目的を持った社員教育を実施したい
当社の創業は明治6年12月、今年で満147才になります。醤油醸造からスタートし、つゆ、たれ類の製造、また海外の発酵食品の輸入販売も手掛け、日本人のライフスタイル、食生活の変化に対応してきました。また、近年は海外の和食ブームにのり、売上額の1割程度が輸出になるまで成長しました。そして、このコロナ禍においても、コンビニや外食向けの仕事は減少しましたが、家庭用は増加し、増収増益の決算となりました。このような柔軟でバランスの取れた販売体制が当社の持続的な発展につながっています。
当社の社員数は約420名、その60%近くが40歳以上です。そのため、次世代を担う若手を早期に育成しなくてはなりません。具体的には「5年で一人前」になるよう、目的を持った社員教育を実施したいと思います。まずは、新入社員教育として約7カ月の工場実習で「ものづくりの原点」を体感してもらいます。
当社のミッション
お客様ひとりひとりの「おいしい」のために、挑戦をすることです。
「安全で安心な食品」をお客様にお届けすること。お客様の信頼にこたえることです。
これから来る時代はSociety5.0と呼ばれ、ITやAIの進化で仮想空間と現実社会の大変革が起こります。「汗水たらして、お客様に喜んでもらえる、ものづくりの精神は不変です」が、技術の革新には対応しなければなりません。それには理屈や過去の成功事例を参考にすることではなく、新しい価値創造の為に「失敗を恐れず、勇気をもって挑戦すること」が大切です。
さて、新入社員の皆さんへ毎年お話しているのですが、今後の人生で心がけていただきたいことをお話させていただきます。それは食品同様に人間にも鮮度があることです。その鮮度を保つために欠かせないことが3つあります。
●健康であること
１.どんなに苦しい時でも、心の奥に喜びをもつこと
２.心の中にいつも感謝の気持ちをもつこと
３.いつも人知れず善い事していこうと志すこと
●理想を持つ事
皆さんには人生の「夢」や「理想」あると思います。
自分の理想を実現させること、「粘り強く諦めない姿勢」と「情熱」が大切です。若い皆さんだからこそ、今を大切に、読書やスポーツ、語学習得等、充実した日々を過ごしてほしいと思います。
最後に食品会社の社員として最も大切なこと。
●食にこだわること
これは、豪華なもの、高いものを食べなさいということではありません。食に関することに関心を持っていただきたいということです。
どんな食事でも一食一食を大切に、食への感謝をもって楽しく食事をしましょう。SNSやメールの普及で、顔を合わせての会話が不足しています。せめて家族や友人、そして会社の同僚達と食卓を囲んでの会話を楽しんで欲しいと思います。
最後になりますが、学生から社会人になることは、大きな変化であります。色々な難題が降りかかることもあると思います。当社が今後50年、100年成長するためにはさらに加速する環境の変化に対応し、鮮度も保たねばなりません。
会社が皆さんに期待することは与えられた仕事だけを、従来のやり方で無難にこなすだけでなく、一日も早く、次の時代に向けて当社を進化・発展させていく仕事の出来る人材に育ってほしいと思います。
皆さんの活躍を期待して、私の挨拶とします。
頑張ってください。
