2022年入社式(正田社長より新入社員へ向けて訓示)

トップメッセージ 2022.04.22

正田醤油を代表して本日入社される皆様を心より歓迎いたします。

 

当社の創業は明治6年12月、今年で満148才になり、もうすぐ150年の記念の年となります。醤油醸造からスタートし、つゆ、たれ類の製造、また海外の発酵食品の輸入販売も手掛け、日本人のライフスタイル、食生活の変化に対応してきました。また、近年は海外の和食ブームにのり、売上額の1割程度が輸出になるまで成長しました。

当社の社員数は約420名、その60%近くが40歳以上です。そのため、次世代を担う若手を早期に育成しなくてはなりません。

しかし、当社はメーカーです、「ものづくりを通して、人づくりをすること」が大切であります。その為、新入社員教育として約7カ月の工場実習で「ものづくりの原点」を体感してもらいます。

当然、新入社員の皆さんにもベテランがいなくなった穴を埋めてもらわなくてはなりません。考えようによっては自身のキャリアを伸ばす絶好のタイミングとも言えます。皆さん自身が5年で一人前になるというビジョンをしっかり持って努力し、若いうちからいろいろな仕事、大きな仕事にチャレンジしてください。

さて、新入社員の皆さんへ毎年お話しているのですが、今後の人生で心がけていただきたいことをお話させていただきます。それは食品同様に人間にも鮮度があることです。その鮮度を保つために欠かせないことが3つあります。

●健康であること

1.どんなに苦しい時でも、心の奥に喜びをもつこと
2.心の中にいつも感謝の気持ちをもつこと
3.いつも人知れず善い事していこうと志すこと

健全な肉体は健全な精神に宿ると言います。精神に感激することがなくなると、身近な事や日常の事、つまり狭い範囲の事以外に興味がなくなります。言い換えれば、趣味や仕事等で「向上」の大切さを喜びに思う事が「健康」の明かしだと考えます。

●理想を持つ事

皆さんには人生の「夢」や「理想」あると思います。
自分の理想を実現させること、「粘り強く諦めない姿勢」と「情熱」が大切です。昨年の東京オリパラでは日本人アスリートが我々に多くの感動を与えてくれました。体格で劣る日本人でも、自分たちの強みを生かし、弱みを補い、高い理想に向かってチャレンジしてこそ「夢」を叶えることが出来ます。
若い皆さんだからこそ、今を大切に、読書やスポーツ、語学習得等、充実した日々を過ごしてほしいと思います。

最後に食品会社の社員として最も大切なこと。

●食にこだわること

これは、豪華なもの、高いものを食べなさいということではありません。食に関することに関心を持っていただきたいということです。

どんな食事でも一食一食を大切に、食への感謝をもって楽しく食事をしましょう。SNSやメールの普及で、顔を合わせての会話が不足しています。せめて家族や友人、そして会社の同僚達と食卓を囲んでの会話を楽しんで欲しいと思います。

最後になりますが、学生から社会人になることは、大きな変化であります。

色々な不安もあると思いますが、ぜひ、忘れないでほしいのは、皆さんは1人ではないのです。会社は人の集合体です。どんどん遠慮しないでまわりの人に相談してください。

頼ることに抵抗があるかもしれませんが、そのことが自身の成長につながり、頼られた人の成長にもつながるのです。

皆さんの活躍を期待して、私の挨拶とします。頑張ってください。

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