しょうゆのおもしろさを
世界へ!

生産
宮本 侑
2010年入社 生産本部館林東工場製造課 係長

発酵食品はおもしろい!

私が正田醤油を志望したのは、発酵食品、とりわけお酒のおつまみに興味を持ったことがきっかけです。ビールや日本酒などのお酒も発酵食品ですし、それに合わせるおつまみも、たとえば漬物、キムチ豆腐、チーズ、クリームチーズ酒盗、もろきゅう…おいしいと思うものの中に、発酵食品がいっぱい使われていることに気付きました。
そうして発酵食品を扱うメーカーを希望していた中で、最終的には、採用面接で会社に訪問した際に感じた会社の温かい雰囲気が自分に合いそうだと感じたことが決め手になりました。

現場の皆さんのために自分ができること

私は、しょうゆの製成工程(調製や火入れ・濾過を行って製品にし、それをコンテナやタンクローリーに充填して出荷する工程)を担当する部署で、生産管理を行っています。 今の職場に異動してきたばかりの頃、職人気質で年長の方が多い現場を管理する立場に、シャイな私は気後れしていました。あれこれ悩んでいたところ、当時係長を務めていた先輩から「宮本君がどうしたいかだよ」と言われました。「いや、そうは言っても……」と、当時は自信がなかったのですが、今となってはその言葉が係長を務める上で指針になっています。 私の仕事は一般的には生産管理と呼ばれますが、私の中では現場の作業者の皆さんが気持ちよく生産活動に従事できるようにバックアップする「現場の皆さんにとっての何でも屋」だと考えています。より良い職場になるように、品質、労働安全、食品安全、コストなど様々な面から、生産現場の課題の解決・改善を図っています。

しょうゆ作りの社会的意義

いま、日本でしょうゆを作る会社がどんどん減っています。人口減少のほか、食が多様化したことにより、醤油の国内需要が下がっていることや、しょうゆを製造するのは小規模な会社が多いことが原因といわれています。 そんな状況下で、これだけの技術と規模、人材をもつ正田醤油は、次の150年も存続していける強い企業だと思っています。 国内とは逆に、海外ではしょうゆの需要がどんどん上がっています。世界の食生活に欠かせないしょうゆをたくさん供給できることは、社会的意義が高いと考えています。 私は、しょうゆの価値をもっと高めた魅力的なしょうゆを作りたいという夢があります。高価でも売れるような製品を作り、世の中にしょうゆのおいしさを伝えていきたいです。

男性も育児で時短勤務

正田醤油は福利厚生が充実していることも特徴です。 私は男性のなかで時短勤務を申請した社員一号で、会社に言い出すには少しだけ勇気が入りましたが、いざ言ってみたら「どうぞ、どうぞ!」とウェルカムな感じでした。両親が遠方に住んでいたため、子育てのリソースは妻と私だけ。そんな状況で、会社や同僚からの理解が得やすい雰囲気が、とてもありがたかったです。 正田醤油は、社員に優しい、働きやすい職場環境が整っていると思います。 歴史が長い会社、しょうゆという安定した需要のあるものを扱っている会社ということもあってか、全体に落ち着いた雰囲気の方、優しい方が多いです。

目玉焼きにはしょうゆ、焼き鳥は断固タレ派の方、求ム!

しょうゆは麹菌、乳酸菌、酵母の3つの菌が活動することで作られますが、ちょっとでも失敗すると別の菌が増えて納豆のようになってしまったりする、繊細で複雑な発酵食品です。そのわりに、お酒やビールと比べて値段は格安。私たちは、しょうゆがいつでも安く手に入るために一生懸命働いています。 学べば学ぶほど、しょうゆほど難しく複雑な発酵食品はないと感じます。 日本が世界に誇るしょうゆを当社で一緒に学びながら作りましょう。

キャリアアップモデル

生産本部館林東工場製造課 係長2010年入社
  1. 発酵研究所、新入社員として最初の職場

    しょうゆの製造技術を司る部署で、しょうゆ作りを発酵醸造技術の面から学びました。学生時代に微生物や発酵を専門的に学んではいなかったので、微生物の取り扱い方から、いろはのいから知識・技術を得ることができました。また発酵醸造技術からの新製品開発をする中で、ラボスケールで麹造りや諸味の発酵試験をたくさん行い、工場の方のご協力を得ながら実生産まで出来たことは良い経験だったと思います。

  2. 東工場製造課第2係に異動

    しょうゆの製造技術を作る部署から、それを守って運用する部署に変わり、視点が180℃変わりました。工場で技術的要件を守って生産していくことの大変さ、工場の設備や機械についての知識など、それまでとは全く違ったジャンルの知識と経験が得られました。また現場の皆さんを管理する立場になったことでの視点、対他部署に対してや会社の中での自分の役割であったり、立ち位置であったりを意識するようになりました。

  3. 東工場製造課第2係長を担う、今

    係長の立場になり、様々な場面で判断・決断を下していくことが増えました。2係について自分が任されているのだという自覚をもって、判断・決断を下していくこと(もちろん最終判断は上司・上長の方ですが)、こう考えるという意見をしっかりと表明することを意識しています。その際には、これまでの自分の知識や経験であったり、会社の立場や現場の方の立場なども含めよく考え、独善的にはならずに「自分がどうしたいか」を指針にしています。