包装技術を突き詰める仕事

生産
須田 龍二
2002年入社 生産本部 生産技術部 容器・包材課

正田醤油が誇る包装技術

正田醤油が誇るのは、発酵技術、調味技術、そして包装技術です。
私は、これまで関連会社がそれぞれに持っていた包装技術のノウハウや知見を集約し、将来を見据えた資材や製造設備の検討や提案、人財育成に携わっています。

コミュニケーションの取りやすい社風

私は就職浪人をしていた折に、大学の教授より採用募集を紹介されたことがきっかけで正田醤油へ入社しました。
いつもであれば緊張するはずの面接ですが、正田醤油では「入社したら何がしたい?」「給料が出たら何を買いたい?」「寮があるよ!来るよね?」などを聞かれ、仕事内容の前に、どんな生活ができるかという話が楽しくて「こんな上司のいる会社で仕事がしたい」と感じたのが最終的に正田醤油を選んだ理由になりました。
入社当時から今も変わらず、コミュニケーションの取りやすい雰囲気があり、現場からもアイデアが出やすいように感じています。

出向先で感じた達成感

関連会社の製造工場へ出向していた頃のことです。仕事の内容が大きく変わり、それまでの研究部門から離れたこともあり、個人的に悩みを抱えていた時期でもありました。
その工場では組織管理や風土改革を担当していたのですが、従業員の意識がそろっていないことに課題を見出し、チームが一丸となって品質の良いものをつくるためにはどうしたら良いかを試行錯誤していました。
在任3年が過ぎた頃、私が掲示した製造管理の改善案について、作業を終えた従業員の皆さんが掲示物の前に集まり、原因と対策についての自発的な議論をし始めました。私が目指していたチームとなったことを肌で感じた瞬間で、涙が出そうなほど嬉しかったことを覚えています。

探究者、求む

正田醤油は伝統の継承と時流に合わせた「おいしい」をお客様に届ける会社です。PB商品*や業務用商品の生産比率が高いため、まだまだ全国的な知名度は低いかもしれません。しかし、身近な商品で使われているので、「正田醤油」を知らなくても正田醤油の製品は口にしたことがあると思います。
自分が手掛けたものが世の中に出回るおもしろさを体感できる職場です。
正直なところ、私は大学で学んだ微生物分野の研究職に固執していました。大学受験で選択しなかった物理学に疎いまま社会人になったわけですが、今は日々勉強しながら物理の力を必要とする仕事をしています。どんな仕事も突き詰めていくと興味が湧く研究テーマが見つかると思います。
とことんコトを突き詰めていくのが好きな方と一緒に仕事ができると嬉しいです。

* PB(プライベートブランド)商品は、小売店や卸売業者など、お客様企業ブランド名で生産する商品のことです。

キャリアアップモデル

生産本部 生産技術部 容器・包材課2002年入社
  1. 入社後、発酵研究所に配属

    しょうゆ醸造について基礎から教わりました。先輩社員の研究・開発に向ける熱意と論理的思考力に老舗醤油メーカーの技術継承の重みを感じました。
    工場スケールでの試験では発酵工程で失敗することもありましたが、要因分析を行い、工場の方々と協力し、再試験で成功させることができたのは良い経験となりました。

  2. 関連会社に出向し仕事内容が大きく変化

    ヤマト産業(株)(現:正田フーズ(株)本社工場)に異動、その後正田食品(株)松阪工場製造課および品質管理課を経験し、仕事の内容が大きく変化しました。三現主義(「現場」で「現物」をもとに「現実」の状況を認識し、問題解決を図る考え方)と対話を重視して品質・収益改善に取り組み、目標を達成できました。

    研究部門から離れたことで転職を考えた時期もありましたが、工場の装置や資材について探究・応用する製造技術に新たな魅力を見出せました。また、人的ネットワークを広げ、社外から多くの知見を得ることができました。

  3. 正田フーズ株式会社本社工場 製造技術課 に異動

    異動したのは包装品質安定化や製造条件決定のサポートに特化した新設の一人部署でしたので、各部署とのつながりを意識して業務に取り組みました。機械・資材と熟練社員の経験値を併せた資料を作成し、OJT(若手人材教育)に活用しました。また、身近に機械があることで疑問に感じたことを検証できる機会も多く、知見を広げることができました。

  4. 容器・包材課 課長として全社の技術向上を担う

    生産技術部 容器・包材課へ課長として戻りました。自部署はもちろん、全社的な包装技術・知識の向上、人財育成を目指して奮励努力してます。