社員インタビュー
(掲載の部署・キャリアアップモデルは、取材当時のものです。)
醤油酵母の研究に
日々奮闘中
先行研究が少ない醤油酵母の世界
私は、高品質な醤油を目指して乳酸菌や酵母などを対象とした微生物的なアプローチから研究テーマを立案し、日々実験に取り組んでいます。
大学時代は最もポピュラーな酵母のひとつであるパン酵母を扱う研究をしていましたが、醤油酵母に関する研究は今もまだ進んでおらず、先行研究の文献が乏しいことに愕然としてしまいました。しかし、今ではそのおかげでやる気に火がつき「私が研究してやる!」という反骨精神で頑張っています。

入社の決め手は、おふくろの味
食品にかかわらずメーカーで働きたいと思い、就職活動をする中、他に内定をいただいていた化学系のメーカーとの間で心が揺れ動いていましたが、背中を押してくれたのは、意外にも母の一言でした。
正田醤油へ提出する履歴書を書いていた時、母がぽろっとこう言ったのです。
「うちの料理の味の決め手は正田のしょうゆだよ」
それまで、家で使っている醤油のメーカーなど気にしたことがなかったのですが、私にとっての「おふくろの味」は正田醤油がまとめていたのだと知りました。
その時、正田のしょうゆに関わりたいと心から思い、入社を決めました。
チャレンジ精神を発揮できる会社
私は、醤油酵母の情報が少ない上に、当社の酵母株の詳細もわかっていない状況であることに着目し、もっと基礎的なことを解明させてほしいと願い出ました。当社の醤油酵母に関する生育フェーズを紐解き、良い香りの醤油をつくる条件を導き出すために日々奮闘しています。ミスがあっても大丈夫だよとフォローしてもらえます。みんな優しく、社歴に関係なく、やりたいことにチャレンジさせてくれる会社です。


おいしいものが好きな方へ!
おいしい製品をつくるためには、まずは自社の味を知ることが重要です。自社製品と他社製品の比較をして、ライバル精神に火がつくこともあります。食べることやおいしいものに興味関心が高い人は、きっと楽しめる職場です。
味の世界は奥深くて楽しいですよ。おいしさを追求したい方は、ぜひ一緒に働きましょう!
キャリアアップモデル
- 発酵研究所で育種テーマを遂行
発酵研究所に配属直後、醤油醸造に使用する酵母の育種テーマを与えられました。育種というのは地道な作業が続きます。さらに、テーマ完了までのおおまかな道筋は決まっているものの、詳細なプロトコルは自分で決定しなければならない状況でした。紆余曲折ありながらもテーマを遂行しきったときは達成感が大きかったです。
- 後輩が入ってきた!
私が配属してから2年後に初めて後輩ができました。それまでは自分の成果だけを求めて行動していましたが、後輩ができたことで教える業務の割合が増え、自分の言葉により責任を持たなくてはならないなと感じるようになりました。
- 今、そしてこれから
現在では部署の中での自分の立ち位置も大体分かり、自分の中では仕事に対するアプローチ方法も増えてきたと思っています。しかし社会の中ではまだまだですので、自己研鑽に励み、より良い醤油をつくれるように日々精進していきたいです。